よかったね、ラッシー、こんなふうに描いてもらえて

今回は縦13センチ、横17センチという、手のひらにのってしまうくらいのキャンバスです。



大きなキャンバスにも挑戦してもらうつもりですが、
その前にこんな小さなキャンバスを用意してみました。
きっと小さくてかわいらしいものが描かれるのではないかなあ・・。
油絵をはじめて一年。小学一年生の女の子です。
予想は半分当たって、半分外れ。

あれれっ。体がなんだかぐわーんと長いんですね。
もしかしてキャンバスが小さいので、頭がつかえてこんなふうになってしまったの? 
いやいや、そうではありませんでした。

じつはこのワンちゃん、ほんものそっくりの大きなぬいぐるみで、
立たせれば作者と同じくらいの背たけがあるそうです。
もちろん大のお気に入りで、名前はラッシー。



女の子なんだから、まさかプロレスの技をかけて遊んだりはしないでしょう。
でも遊んでほしそうにこんなふうに見上げていたら誘惑にはかてません。

ただいま、ラッシー。
いち、にっ、さんでジャンプして飛びつき、
抱きしめてころげまわったりして・・・
そういう遊び相手のお友だちです。

それもこれも、みんなこの抱きごこちのよさそうな長めの胴体のせい。



ここにスキンシップの愛情が集約されているんですから、
どうしてもこのように描かざるをえません。
感覚的にとらえたものをそのまま表現にむすびつけてしまう。
絵の原点です。
尻尾のところにサインがおじゃましてしまいました。

自慢のふさふさの毛並みも描き込まなくっちゃ。
すっすっとか、さらさらっとか、
小さな「っ」のつく言葉をつぶやきながら苦心しているところがなんともかわいらしい。

ラッシーもいっしょにつれて行きたーい。
だめよ、お荷物になるし・・。

大きすぎてひとりで留守番、
なんてことが多かったんでしょうね。
ラッシーを思いきり外に連れだし、
自慢の毛を風になびかせてあげたい。

というわけでピンク色の渦巻きの雲を
頭の上にのせてあげて。


風のなかにすくっとたっているラッシーの
高貴な姿が作者の眼には
浮かんでいるはず。
いいなあ。

この年齢の子どもの絵には、
愛情がないのにあるように見せかけた絵、
などというものはありません。
絵はとても正直。

よかったね、ラッシー、
こんなふうに描いてもらえて。

小さな器でしたが、
こぼれんばかりに詰め込んだのは
ラッシーへの愛情でした。

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