けっこんしきってたのしい!
「おめでとうございます!」
「まあ、うれしい。きてくれたのね」
作者は幼稚園の年長さん、女の子。

「まあ、うれしい。きてくれたのね」
作者は幼稚園の年長さん、女の子。

小さな女の子にとって
結婚式に出席するというのは、
自分が花よめになったかのような大きなイベントです。
ちゃんとごあいさつできるかなぁ。
(まえの日からどきどき)

この日のために
すてきなドレスをつくってもらいました。
いつかおうじさまみたいなこんなひとが
自分のまえに
あらわれたらいいなぁ。

ハンサムで、足がながーーく、
4だんになったウエディングケーキが
ちいさくみえてしまうほどです。

花たばを手わたすときは
きんちょうしました。
「しあわせになってください」
家でなんどもれんしゅうしてきたので
うまくいえました。
大きなはくしゅがわきおこり、
色とりどりの花びらが
雪のようにふってきました。
けっこんしきって、たのしい!

たくさんの色をつかってぬりわけた花びら。
こんなところにも
作者の色彩感覚のよさが
とてもよくあらわれています。




少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

いつかあなたが
花たばをもらうがわになったときには、
この絵をおもいだしてください。
絵のなかでは
花たばを手にした5歳のあなたが
そのときのあなたに、
おいわいのことばをのべています。
シアワセニナッテクダサイ。
とてもすてきな絵になりました。
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