くだものがいっぱい (競作)

競作といっても
今回は姉妹(しまい)です。
この絵をえがいたときは幼稚園と3年生、
いまは1年生と4年生になりました。
ふたりの絵をごしょうかいしますが、
どちらがかいたかは
見るかたの判断におまかせしましょう。
ぐる、ぐる、すーい、すーい・・・
リズムをつくりだした線が
そのままおおらかな明るさに
つながっています。

うつわの白がこの絵の色彩のポイント。
それをぱっとつかみとりました。
もしこれをはこぶのなら
指をしっかりひろげ、
下からゆっくりもちあげてください。
そんなことばがうなずけるような
立体感のあるえがきかたです。

くだものっていうより
南の国のおおきな花みたい!
白いところは
ぬりのこしではありません。

かごって
たてにもよこにも
ツルがつかわれているんだ。
ちゃいろ、こげちゃいろ、くろなどをつかって、
あつみのあるかごを
じょうずにひょうげんしました。

個性的なふたりの絵ですが、
ならべてみると
とてもきれいに調和します。
おなじ感性があるからなのでしょう。
色彩が音になって
きれいなハーモニーの二重唱(デュエット)になりました。

少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

どこまですすんだの?
おたがいにあいてのすすみぐあいが
ちょっと気になる。
おなじものをえがいたのに
ずいぶんちがうなぁ。
でも美しいものに対する感性はおなじです。
それをたしかめあえるよろこび。
そんなしあわせな時間があったことが
絵のなかからつたわってくる
すてきな作品になりました。


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