マトリョーシカ人形のものがたり

ゆめのようなふしぎな舞台がおわりました。
幕がおりても
拍手がなりやみません。
するともういちど幕があがり、
星や、リボンや、ハートが
きらきらとつながっておりてきました。

舞台の上に出演者がせいぞろいしています。
カーテンコールです。
作者は小学3年生の女の子。水彩。

マトリョーシカ人形のドレスには
物語のいち場面がえがかれています。
人形たちはその場面のおはなしを
みなさんに披露(ひろう)したのでしょう。
わたしがトップバッターです。
雪の女王と白いシカが
えがかれています。

女王はその白いシカがとても
好きでした。
シカもまた
よくなついていました。

そのつづきはわたしが・・。

雪の女王に恋をした王子さまは、
あくまにそそのかされ、
シカになって雪の女王にちかづいたのです。

マトリョーシカ人形は
つぎのマトリョーシカ人形へと物語を
つないでいきます。
さいごのマトリョーシカ人形をえがきおわったとき
作者のあたまのなかに
ちいさな拍手がきこえたのでしょう。

少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

そうだ、わたしが
カーテンコールをつくってあげよう。
こんなふうにしてできあがった
かわいらしくて、
マトリョーシカ人形にもきっとよろこんでもらえそうな
すてきな作品になりました。

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