おひなさまにも はるのかぜ

みなさーん、えがおで えがいて
いただきましょうね。
はーぃ、もちろんでーす。
ひなだんに、おひなさまがならびました。
作者は小学1年生の女の子。水彩。

三人官女 (さんにんかんじょ)たちも
ちょっとすまし顔です。

ねえ、どうしてわたしたちは三人なの?
むかしから、そうきまっているの。
五人官女 ( ごにんかんじょ )っていうのはどうかしら。
そんなのきいたことないわ。

だってふたりあまってしまうじゃないの。
えっ、ふたりあまるってどういうこと?
あちらは5人なのよ。せっかくのおもてなしですもの。
ひとりづつにしたらあまりが・・。
五人ばやしです。
ひだりの三人はそれぞれたいこなどの
楽器をもっています。

みぎのふたりは笛とボーカル(歌)。
きものの色はうわぎをぬいでいるか、
いないかでちがっています。

この少年は両手でふえをもっています。
そう、五人ばやしは
おとなになるまえ(元服まえ)の
かわいらしい少年たちです。
三人官女たちのひそひそばなしが
このかたたちにも
きこえていたようです。

あまるとか、あまらないとか、
いったいなんのお話なのでしょう。
よくわかりませんねぇ。
あかるいわらいごえが
春のかぜにのってぱぁーとひろがりました。

少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

この絵にかかれているものは、
かんじでかくと、
十二単、烏帽子、橘、桜、桃、几帳、雪洞、鼓・・など、
むずかしいものがたくさんあります。
そんなものを絵にしていたんですね。
こまかいところまで見て
それがちゃんとつたわるように
かきわけました。
かわいらしくて、とても楽しい絵になりました。

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