天ごくと地ごく

このだいたんなタイトルをつけたのは
小学2年生の作者自身(男の子)です。
天ごくも地ごくもまだいったことがない
わたしたちですから
あんないしてもらうしかありません。

まんなかをよこぎっているななめのラインは
作者のかきこみによると
天ごくへのエスカレーターらしい。
これにのるためには
チケットかなにか、ひつようですか?

時計台のようなふしぎなたてものがあります。
かんじがかいてあるのでいやでも
目につきます。

作者はいま学校でいろいろなかんじを
ならいはじめています。
ここではまだならってもいないかんじも
はいっています。

かんじは一字だけでも
きょうれつなイメージやいみをつたえることができます。
そんなかんじの世界のおもしろさを
作者はみぬいたのでしょう。
すばらしい!

司馬遼太郎さんは
『少年少女世界の美術館』のなかで
子どもたちのためにこんな文章を寄せています。
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

自分で問題をたててそれについて
かんがえていくことができる。
これは、これからの作者の
大きな武器になるにちがいありません。
そんな能力のあることをみせてくれた
おもしろくて、たのもしい一枚になりました。


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