クリスマスのしたく

あらら、まにあうかしら。すこしあわてなくっちゃ!
そちらはおまかせするわ。
そんなひそひそ声が聞こえてきそうです。
大きな赤い帽子はサンタクロースのものなのでしょう。
作者は小学5年生の女の子。(制作時4年生)
油絵です。

作者自身も絵のなかのこびとたちのように、
手づくりすることの楽しさやおもしろさを知っているのでしょう。
油絵の厚みのある色を
パッチワークのように組み合わせて、
全体がフェルトのアップリケでつくられているような
あたたかな感じをつくり出しました。

準備する楽しさ。待つよろこび。
それはクリスマスにかぎりませんが、でも、
クリスマスのときがいちばん!
油絵らしい手法で、
絵の具をおくように描いていますが、
そう言いたげな表情をごらんください。

この絵などそのままクリスマスカードに使えそうです。

司馬遼太郎さんは
『少年少女世界の美術館』のなかで
子どもたちのためにこんな文章を寄せています。
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

描きあがった油絵は
風通しのいいところにしばらくおいて
絵の具がかわくのをまちます。
まだかなあ。
ちょっとさわってみたりして・・。
そんなふうにして完成した一枚です。

クリスマスは待つことの楽しさも教えてくれます。
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