マトリョーシカ人形 第63回 日本ジュニア展 入選
第63回 日本ジュニア展 入選作品
マトリョーシカ人形
水彩画 8才

ロシアのマトリョーシカ人形は
いちばん大きな人形のなかに
残りの人形がすべておさまるように作られています。
白いドットは雪をイメージしました。
作者は小学3年生の男の子。

このマトリョーシカ人形にはひとつひとつに
ロシアの民話らしい一場面が細密描写で描かれています。
月と女王と白い鹿。
これだけでも物語の世界が思い浮かんでくるほどです。
それを細密描写にまけないくらいていねいに
描写しています。

大きな人形から小さな人形へと
人形たちの頭がつくりだす斜めのライン。
そこにチェックの柄のたての線、横の線を交差させることで
絵におもしろいリズムが生まれました。

絵にいきいきとした力があるのは
こうしたらおもしろい! と
ぱっと反応して集中する力があるからでしょう。

司馬遼太郎さんは
『少年少女世界の美術館』のなかで
子どもたちのためにこんな文章を寄せています。
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

モノトーンの色もここでは効果的に使われています。
色彩のあざやかさは
絵の具の色で決まるのではなく、
頭やハートといった感性によるものだということを
証明してみせたような
ダイナミックな構図のあざやかな色彩の絵になりました。
この作品は 第63回 日本ジュニア展 に
入選しました。
日本ジュニア展のようすはこちらからどうぞ。
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