おながどり

第60回日本ジュニア展

日本ジュニア美術協会賞受賞作品


長くてこまらないの?
ぜんぜん!
自慢してる?
とんでもない。

おながどり(尾長鶏)とひそかに
こんな会話をしていたのかもしれません。


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画用紙をたてに使い、
長い尾をすっぽりおさめました。
バランスをとるのが意外にむずかしいのですが、
ほかの鳥の大きさや配置がいいので、
せまくるしい感じはまったくありません。


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これだけだってじゅうぶんに絵になります。
それがさらに下へ、長く、
滝のようにたれた尾。

長いのが自慢なんでしょう?
まあ、ちょっとはね。

そうでしょう、そうでしょう。
だからこそ描く気になったんですから。
作者は小学三年生の男の子。

おながどりはニワトリの一種。
オスの尾だけがこんなに長くなるんだそうで、
天然記念物に指定されています。

こんな長い尾ですから、
とうぜん高いところで「高みの見物」。
みあげているのは手品に出てくるような白鳩や、
卵でおなじみの白いニワトリ、白色レグホン。


a0134365_9124337.jpg


おながどりの白さとかっこよさを強調するために、
みんな白い鳥です。

白い鳥は、
下書きのときにはそれほどめだちません。
ところが背景に色がくわわったとたん、
絵がぐんぐんとかわりはじめました。

おっ、なんかとてもいい感じになってきたぞ。
そんな作者のいきいきとした反応が、
この絵のもうひとつの魅力。


a0134365_9132712.jpg


ほんのちょっぴりの青空ですが、
なんとも印象的です。
このわずかな青空が、雲の白さをきわだたせ、
その白さが、また鳥の白さを強調し・・・。

白い雲が綿菓子みたいにひきちぎれ、
そのままにわとりになってしまったかのようなおもしろさ。

画像をゆっくりスクロールしてみてください。
木漏れ日のようなやわらかな斑点といい、
美しさをひきだしていく作者の感性がなかなかのものであることが、
おわかりいただけるでしょう。


a0134365_911434.jpg


あっ、青い鳥がいる!

見つかっちゃいましたか。
そうなんです、一羽だけまぎれこんでいました。

頭が黒で、ブルーグレイの羽。
おながどりのつながりで、
野鳥のオナガでしょうか。
よこ目で見ながら、
あんなに長くちゃ飛べないよ、
なんていっているのかもしれません。


a0134365_915642.jpg


ユーモアのある遊び心はとても大切。
子どもの遊び心のなかには、
大器への片鱗がかくれているものです。

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