かっこいいくろいふね

第60回日本ジュニア展入選作品


黒のクレパスをこれだけいっきに使いきることなどめったにありません。
やはり黒はすごい。迫力があります。
それも当然。船というのは巨大な鉄のかたまりですからね。

もちろん鉄のかたまりを描きたいのではありません。
船としてこの黒がいかにかっこいいか。
作者の腕のみせどころはこの黒との対決にあります。
こんな対決ならいつでも大歓迎です。

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進行方向に太陽がちょっとのぞいているだけ。
鳥を一羽だけにして (もう一羽はうしろのほう)、
ひろく空間をとっています。
このひろびろとした黄いろの空間が、
黒を魅力的にみせる原動力になっています。

明るく楽しい絵にしたい。
作者は小学2年生の男の子。


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波にかわいらしいグラデーションをつけてみる。
タグボートに赤いラインを入れてみる。
あ、黒い色がだんだん船らしくみえてくる。
こんなふうに周囲から黒い色のかたまりを船にしていくおもしろさ。

三本のえんとつは形もおなじなら、けむりもおなじ。
三連符のようにならべてみたら、絵にリズムがうまれました。

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みあげるように巨大で黒いものなんて、
わたしたちの生活のなかでお目にかかることはほとんどありません。
もし飛行機やジェット機がまっ黒に塗られていたらどうでしょう。
ちょっとこわい気がしないでもありません。
それが船だとこんなにスマートでかっこよくみえる。
黒との対決はひとまずこの作者の作戦勝ちといったところでしょうか。


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大きな船は雲とおなじです。
見ているときには止まっているようにみえても、
ちょっと目をはなしたすきに、

あれ、あんなに進んでいる!

最初に見たときよりも、
船の方向がすこしかわったように見えませんか?
そういわほれてみると・・・
なんとなく、そんな気がしないでも・・・・。

じっくり眺めていただくと、
ま横だった船の船首が、少し手前へと
動いたことに気がついていただけるでしょう。


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作者、気合いがはいっています。
すごーい。
船を動かしてしまいました。
船はいまゆっくりと向きをかえつつ、
航海に出発するところです。

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