サンタクロースとトナカイ

聞こえるのは雷鳴(らいめい)。クリスマス・キャロルではありません。
うわっ、ものすごいいなびかり。 



プレゼントを配り、メリー・クリスマスといってきたけれど、
誰もわしにはクリスマスプレゼントをくれなかったなあ。
ぶつぶつ。

手ぶらなのは、帰り道だからなのでしょう。
じぐざぐに折れまがったいなずまの美しいこと。
それにこの雪。



サンタクロースやこの作者でなくても、ちょっと寄り道をしたくなりますよね。
特に男の子なら、冒険心をそそられる。
サンタクロースだって寄り道をしたいときはあります。

それじゃあサンタクロースさん、いいところへご案内しますよ。(トナカイ=作者の声)。
作者は小学2年生の男の子。
寄り道は (といっても空想の世界ですけれども)大好きだし、得意です。

こんな晩、あなたならサンタクロースをどんなところへお連れしますか。



サンタクロースをお連れしたのはトナカイの王国。
いえ、トナカイだけがいるというような小さな王国を想像してもらってはこまります。
ぜひともこの作者と同じくらいの想像力を発揮してみてください。 



アンモナイトのような奇妙な形をした生き物。

地球ができたばかりのころに生きていた生物が、
ここではみんな生き生きと動きまわっています。

トナカイだって、
もしサンタクロースとのおつきあいがなかったら、
絶滅種になっていたかもしれません。
あるいは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)とか。

サンタクロースさん、
あなたの今いる地球はこういうところなんですよ。


これにはサンタクロースだって
びっくりしたことでしょう。

こんなプレゼントは
されたことがないはずですからね。

作者の動物に寄せる愛情や観察が、トナカイをこんなにも大きく、
頼もしいものにしています。



目が丸くて、なんともかわいらしい。
シルエットのような平面的な塗り方なのに、トナカイ以外のなにものにも見えません。
ちゃんとひずめまで描いてあります。
サンタクロースだってこんなトナカイだったら安心することでしょう。



新しい発見や着想は、
既成概念にとらわれないこの作者のようなところに、
ある日突然、降ってきます。
それこそ、かみなりが落ちるように、ね。

なんだかそれが今からとても楽しみです。

第58回 日本ジュニア展入選


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