アトリエ10 こうさくの夏

こうさくの夏がもうすぐそこです。
そこでちょっとふりかえってみました。


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どうしようかなぁ。
まだ全体のイメージができていません。

 スパイダーマンたちから
ひそかにインスピレーションがおくられてきました。

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あれれ、ここでも人形たちの視線が。

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今回のこうさくでは、

ボンドやめんぼうがだいかつやく。

ピンセットのさきで
はがれないようにおさえつづける!
こういう方法も発見しました。

野球選手の目とであっても
にらめっこのじょうたいキープです。

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これはソーダ味のぶんぼうぐではありません。

うまくできたときの
自分へのごほうびのキャンディー。

たからばこにはりつけるビーズも
たくさん用意しました。

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めんぼうのりょうはじから
まんなかめがけてグイッ。

ちからの向きは
一直線上でないとうまくいきません。

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ここのところをどうするかだなぁ。

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ピンチはチャンスです。
夏の時間はたっぷりあります。

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「たからばこ」にはアトリエでの思い出も
つめこみました。

次回につづきます。

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ヒノキをえがく

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名前だけはよく知っているが、
実物は映像でしか見たことがない。

都会にすんでいると
そういうことになりかねません。

今回のモチーフはヒノキ。

「大人のアトリエ」より水彩画のご紹介です。

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絵画ではボタニカルアートという
植物画の分野があります。

その植物の特徴をとらえ、
どんな植物なのか見るひとにぱっとわかるような
写実的なえがきかたで人気があります。

でもそうではない描きかたがあってもいいのでは?
たとえば・・・。

作者がもってきたのはヒノキの小枝でした。

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まんなかあたりの葉が重なりあったところに、
わかりにくいかもしれませんが
実が数個ついています。

この枝を平面におくと
右のほうがねじれるようにうきあがります。

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押し花のような平面ではありません。

このねじれこそ、
この小枝の生育の歴史。

右がわに影がつくように照明をあて
それを強調しています。

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しげりあった色の濃い緑と、
光をあびて育った枝先のあかるい緑。

このびみょうな色あいを
先入観を排し、
いかにこまかく描き分けるか。

完成するまでには
思っていた以上に時間がかかりました。

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アトリエに来ている小学生にみせても
ヒノキという名前はでてきませんでした。

ただ台風なんかのあとに公園にいくと
よくこんな枝がおちているとか。

だったら思わずひろってみたくなるような、
そんな実在感を
少なくとも絵のなかでは表現したい。

ひとつのチャレンジです。

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見ているだけで鼻の奥がむずむずしてきて、
は、は、はぁくしょーん。

花粉症が誘発された・・というのは
ジョークですが、

ほめことばとしてそういってみたくなるような、
ちからのみなぎった
とてもいい作品になりました。

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夜の海とまひるの公園

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まんなかでしきられているので、
ふたつにたたむことができそうです。

ひらいてみると
左には夜の海、右には、まひるの公園。

このふたつの絵には、
共通したものがえがかれています。

作者は小学6年生の女の子。

青い空にむくむくとわきあがる入道雲。 

ひかげがないので
人のすがたはまったく見当たりません。

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耳をすませば
かすかに水のながれる音。

そんな音があるからこそ
わかるしずけさ。

蝶々がいっぴき、
ふんすいの水とたわむれています。

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こちらは

星あかりのある夜の海。

遠くで、なにかがはねる音がする。
な、なに?

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白いイルカがしぶきをあげて
空中にまいあがりました。

けれどもそれも一瞬のこと、
また夜の海はそれまでのしずけさにもどっていく。

音があることではじめて気がつく
海のしずけさ。

作者は絵のなかに
しずけさという音の世界をつくり、
そこに詩(ポエジー)につうじる美しさを
見いだしました。

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ふたつの絵はかたちのうえでも
対(つい)になっていることを
作者はそれとなく表現しています。

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少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎

少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。

美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

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しずけさをかんじるということは
時間を感じるということ。

これは人間だけがもつ能力です。

この一枚の絵からでも
作者の個性的で、文学的なもののとらえかたを
みることができます。

そこにあるものをえがくのではなく、
そこにあってほしいものをえがく。

だいたんな着想をさりげなくさしだし、
表現のおもしろさを感じさせる
とてもいい作品になりました。

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くだものがいっぱい (競作)

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競作といっても
今回は姉妹(しまい)です。

この絵をえがいたときは幼稚園と3年生、
いまは1年生と4年生になりました。

 ふたりの絵をごしょうかいしますが、
どちらがかいたかは
見るかたの判断におまかせしましょう。

ぐる、ぐる、すーい、すーい・・・
リズムをつくりだした線が
そのままおおらかな明るさに
つながっています。

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うつわの白がこの絵の色彩のポイント。
それをぱっとつかみとりました。

もしこれをはこぶのなら
指をしっかりひろげ、
下からゆっくりもちあげてください。

そんなことばがうなずけるような
立体感のあるえがきかたです。

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くだものっていうより
南の国のおおきな花みたい!

白いところは
ぬりのこしではありません。

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かごって
たてにもよこにも
ツルがつかわれているんだ。

ちゃいろ、こげちゃいろ、くろなどをつかって、
あつみのあるかごを
じょうずにひょうげんしました。

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個性的なふたりの絵ですが、
ならべてみると
とてもきれいに調和します。

おなじ感性があるからなのでしょう。

色彩が音になって
きれいなハーモニーの二重唱(デュエット)になりました。

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少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎

少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。

美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

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どこまですすんだの?
おたがいにあいてのすすみぐあいが
ちょっと気になる。

おなじものをえがいたのに
ずいぶんちがうなぁ。

でも美しいものに対する感性はおなじです。
それをたしかめあえるよろこび。

そんなしあわせな時間があったことが
絵のなかからつたわってくる
すてきな作品になりました。

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わたしって、 だれ? (競作)

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なにかになりきるということは
自分をわすれるということです。

小学4年生の女の子ふたりの競作(きょうさく)です。

まずティアラをつけた王女さまからごしょうかい。
むなもとをごらんください。

シンプルで調和のとれた美しいドレスです。

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王女さまのいらっしゃるところですから
金色と銀色をつかって品格のある空間をつくりだしました。

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こちらはそれとは反対にあでやかなきものすがた。

えりもとにかさねた色が
なんとも個性的。

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流れるようなやわらかな線で、
和(ジャパニーズ)のイメージを全面におしだしました。

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絵のなかに入りこんでしまうと
いっしゅん、自分が絵のなかの人物であるかのような
さっかくにおちいります。

わたしって、だれ?

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もちろんあなたは王女さまです。

なによりもそれをよくあらわしているのが
この絵ではありませんか。

うすいピンクのほかは
はでな色をおさえ、
背景に夜の色をもってきました。

そのせいで金色と銀色がよりきれいにみえます。
ながい髪は
こしのあたりまであるのでしょう。

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金色のじゅうたん。

ひだりのほうをほんのすこしだけ
さげてえがいていますが、

じょうぎで引いたような直線にしなかったところに
この作者らしいこまやかな感性を
みることができます。

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富士山に花ふぶき。
きものは左右で色のちがうあでやかさ。
おびに、おびひも。

わたしたちが知っている日本以上に
日本的なものを強調した絵です。

あえて外国人ふうなものの見方で、
あたらしい美をみつけようとする。
こんな方法をジャパネスクといったりします。
 
ところであなたって、だれ?
こう聞かれるのを待っているのかもしれません。

おもしろいものをつくりだしたい。
そうした創作力が
ふつふつとたぎっているような
作品になりました。

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少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎

少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。

美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

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ふたつの作品をならべてごしょうかいすることで、
発想や表現のちがいから
個性がよりはっきりとみえてきました。

かのじょたちの個性は
大きな世界にはばたくための
強力な武器になることはまちがいありません。

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