地下鉄が飛ぶ!

中継画像がとどきました。

地下鉄は巨大ないきものとともに、
いま宇宙を飛んでいます。

ええッ、どういうこと?


作者は小学5年生の男の子。

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巨大ないきものってなんですか?

鳥のようなつばさがあって、
くちからはロケットエンジンのような
火をふいています。

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この足の指とツメなら
  地下鉄をまるごとつかめそうです。

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まわりのじょうきょうはどんなですか?

うさぎがいます。
もしかしたら月にいるうさぎかもしれません。

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文字がちょっとみえるので
カメラをむけてみてくださーい。

りょうかいしました。



この絵のテーマは地下鉄。

ゴーゴーという音でやみのなかをつきすすんでいくとき
作者のインスピレーションに
火がつきました。

このまま地上をつきぬければ
そこは
地球を見おろす
ひろびろとした宇宙だ!

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司馬遼太郎さんは
『少年少女世界の美術館』のなかで
子どもたちのためにこんな文章を寄せています。

 
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。


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雪月花(せつげつか)と
龍馬(りょうま)ということばに、
作者は美しさと、
自分を信じる強さをこめたのかもしれません。

それが色彩の美しさと
だいたんな構成につながり、
迫力のあるすばらしい作品になりました。

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宇宙がうまれた!

138億年まえ
大爆発(ビッグバン)がおきて宇宙がうまれました。
それを見たひとはだれもいません。

だれも見たことのないものを
えがいてみたい。


作者は小学6年生の男の子。

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作者の想像力は、
時間をこえ、空間をこえ、いままさに目の前で
ビッグバンがおこっています。

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だれも想像しなかったような美しさです。

ここが中心なのでしょう。


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地球がうまれるまでには
さらに気のとおくなるような
時間がかかっています。

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そんな地球の上で
ひとりの男の子が空をみあげ、
138億年まえの
宇宙ができあがる瞬間に思いをはせている。

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司馬遼太郎さんは
『少年少女世界の美術館』のなかで
子どもたちのためにこんな文章を寄せています。

 
少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。
美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。


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ビッグバンは膨張(ぼうちょう)する世界です。

はげしくほとばしったエネルギーが
色彩となって、
音のない世界のなかでゆっくりと
ひろがっていく。

そんな動きさえかんじさせる
すばらしい絵になりました。

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夜の海とまひるの公園

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まんなかでしきられているので、
ふたつにたたむことができそうです。

ひらいてみると
左には夜の海、右には、まひるの公園。

このふたつの絵には、
共通したものがえがかれています。

作者は小学6年生の女の子。

青い空にむくむくとわきあがる入道雲。 

ひかげがないので
人のすがたはまったく見当たりません。

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耳をすませば
かすかに水のながれる音。

そんな音があるからこそ
わかるしずけさ。

蝶々がいっぴき、
ふんすいの水とたわむれています。

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こちらは

星あかりのある夜の海。

遠くで、なにかがはねる音がする。
な、なに?

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白いイルカがしぶきをあげて
空中にまいあがりました。

けれどもそれも一瞬のこと、
また夜の海はそれまでのしずけさにもどっていく。

音があることではじめて気がつく
海のしずけさ。

作者は絵のなかに
しずけさという音の世界をつくり、
そこに詩(ポエジー)につうじる美しさを
見いだしました。

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ふたつの絵はかたちのうえでも
対(つい)になっていることを
作者はそれとなく表現しています。

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少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎

少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。

美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

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しずけさをかんじるということは
時間を感じるということ。

これは人間だけがもつ能力です。

この一枚の絵からでも
作者の個性的で、文学的なもののとらえかたを
みることができます。

そこにあるものをえがくのではなく、
そこにあってほしいものをえがく。

だいたんな着想をさりげなくさしだし、
表現のおもしろさを感じさせる
とてもいい作品になりました。

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しずかにつり糸をたらす

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雲の上からしずかに
つり糸をたらす。

どこか夢のなかのようなふしぎな光景です。

作者は小学6年生の女の子。色鉛筆画。

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短い線で面をうめていく描きかたは、

静かな情熱さえ感じられます。

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そのせいかこの絵には
わたしたちの日常にあるような
音がいっさいありません。

いま、つりざおがしなり、なにかが
かかったという手ごたえ!

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わたしはゆっくりさおをもちあげ、
雲の切れめから
それをたしかめてみる


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それはわたしがいま
いちばんほしいと思っていたもの。

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わたしはそれをたぐりよせながら
ふと気がつく。

わたしが欲しいと思っているものは
どこか見知らぬところにではなく
わたしの心の内部に
すでにこうしてあったのではないか。

それが希望のかけらであることを
わたしは見なくてもわかっていた。

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少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎

少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。

美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

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一枚の絵は、
ときにことば以上に作者の思いを
表現することがあります。

思いには形がないので
それだけに、絵にするのはむずかしいのですが、
それをわかっての挑戦でした。

この絵も、作者がこの年齢のこのときにしかかけない、
あわい色あいのなかに自分を知ろうとする
強さをひめた、
とてもすてきな絵になりました。

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カルーセルの馬のおきもの

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カルーセルというのはフランス語に由来した英語で、
回転木馬という意味です。

ゆかは回転していくけれど
木馬たちはゆっくり上下をくりかえすだけ。

作者は6年生の女の子。水彩。

馬みたいな顔といわれたら
ほとんどの人はおこるにちがいありません。

でも、ながーい顔も
よくみればこんなに美しく、堂々としています。


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石膏 (せっこう) でつくられたフランス製の
25センチくらいのおきものです。

まず鉛筆で木馬のかたちを
しっかりとらえました。

馬の首って筋肉でできているんだ!

たてがみやしっぽ、むなもとには赤やピンクの
ゴージャスなバラの花。

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ただここでは細密画のように
えがきこむことはしていません。

あとで色をつけることがわかっているので、
あそびの部分があったほうが
きれいにみえる。

今回のモチーフが
これまでとはちがっていることを
作者はすぐに理解しました。

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いちばんむずかしかったのは
ハープやチェロ、楽譜や花でかざられた
この部分。

これらの楽器によるゆったりした演奏 が、
絵のぜんたいを
やさしくつつみこんでいる。

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それが感じられたとき
背景のイメージがひらめきました。

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少年少女世界の美術館より 司馬遼太郎

少年や少女たちが、
その年齢のときから美しいものにあこがれ、
何が美しく、何が嫌悪すべきものであるかを身につけなければ、
きっと醜悪なものの中で
平然としている人生を送るにちがいない。

美の訓練は、
智恵のできた大人になってからでは遅いらしい。

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木馬は 今、日本の少女の手によって
ちいさく、ジャンプしています。
 
なんだかうれしくて
ひとがみていないところで思わず
ジャンプしてみた。

そんな経験が作者にはあるのかもしれません。

いえ、これからはそんなよろこびこそ
たくさん経験してもらいたいと思っています。

心のはずみを木馬にたくした、
とても美しい作品になりました。

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