ゴキブリ武士

造形作品 絵本づくり

登場人物はゴキブリ武士。
人間の形をしたゴキブリなんだそうです。
一度聞いたら忘れられないキャラクター。もうこれだけで、成功は半ば約束されたようなもの。
さらにテーマソング付きです。桃太郎のメロディーでどうぞ。 

ゴキブリさん、ゴキブリさん
せなかにつけた ゴキダンゴ
1つーオイラに
くださいなー



ゴキブリ武士の大敵はネコ。
ここではネコが悪者。そりゃあ、そうでしょう。
食べられてしまいますからね。



ネコに手をやいたおとのさまは、3年前の英雄のゴキの進に、
2億円あげるからネコ退治をしてくれないかと頼みます。
ゴキの進、いやとはいえません。
3年前にいったいなにがあったんでしょう。
なぞはなぞのまま物語は進行。



たびの途中、ゴキの進は子ねこ三人衆におそわれます。
そのとき助けてくれたのが、ゴキブリ流星けんの使い手、ゴキベエ。

流星けんはきらきら光るかわいいビーズ玉でできています。
あひょー、ニャー。



いろいろありまして、最終決戦は、
各局のテレビカメラが中継するなか、
西洋のお城のような都庁で行われることになりました。



かんじんの決戦の場面を紹介するスペースがなくなってきてしまいました。
でも二大必殺技だけは紹介しないと、
作者にしらかれそうです。

ごき玉のいりょくを見よ!



めでたく敵をやっつけたゴキの進とゴキベエ、
2億円に胸はずませながらおとのさまにご報告に参上します。
「うーむ2おく円は町のしゅうり費につかうからおあずけ」
「げぇーひきょー」
「そりはねーよ」
ふたりしてズッコケる!

物語+マンガ+絵本+アニメ
前がきがあって、テーマソングがついていて、
エンディングに説明があり、
おわりには反省の文までついていて、
ゴキブリ武士2の予告までしてあります。

このきまじめさが、なんともいえないユーモアをかもしだしていることに、
作者が気がついていないところがおもしろい。
まじめな顔をしておもしろいことをいう人、いますよね。



読み終えたときには、
なんとなくゴキブリ武士に感情移入をしていましたが、
よく考えてみれば、いや、よく考えなくても、
ゴキブリ武士ってゴキブリなんですよね。
額にゴの字が!
げッ。
へんにあいきょうのあるこの顔に、
だまされました!

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ようこそ ペットホテルへ

造形作品 飛び出す絵

パステルカラーのピンクとブルー。
上の枠のところにはアルファベットで、MEZZO PIANO。
ここでぴんとくるようでしたら、作者はニヤッとしてくれるでしょう。



大好きな洋服のブランドイメージを、ちょっとお借りして、
さらに自分流に演出。



プランナーとしての楽しいアイデアで、
作品の世界をつくりあげました。

まずはペットホテルにご案内。



カメさんがおしくらまんじゅうをしているとなりの部屋は、
ただいま空いております。
いつでもご予約いただけます。

ペットホテルには love がいっぱい。
でもそれはホテルのなかだけにあるのではありません。
夜になると・・・、
それまで見えなかったものたちが・・・、
あたりを・・・・。



えっ、おばけが出るんですか?

おばけではありません。
おばけちゃんと呼んでください。
見る気がない人には見えませんが、
love がいたるところに飛びかっています。

   

たねあかしをすると、こんなふうになっています。
ちょっとした仕掛けが、想像力をいきいきと活気づけているんですね。



お泊まりいただければ、
もっともっとおもしろいものが見られますよ。
まだ空き室がございますので、おばけちゃんとあそんでみてください。



でもわたしは人間なので、ペットホテルはダメなんじゃないですか?



いいえ、そんなことはありません。



あなたがパパから、ペットのようにかわいがられているのなら、
じゅうぶん資格はございます。

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卒業記念

造形作品 アルバム

ページをひらくと、
入学式からはじまり、
6年間の思い出の写真が並べられています。
さまざまな行事、仲のよかった友だちの顔。
あんなことがあった、こんなこともあった・・・。

木製のアルバムにモザイクとアクリル絵の具を使って、
表紙と裏表紙をつくっています。
でも、ただ思い出を閉じ込めただけのアルバムではありません。



・・あの、これって、完成ですか。顔が半分だけど・・。



たしかに、顔は、右側の半分しか完成していません。
ためしに右半分を切りとって、反転させて並べてみるとこうなります。



左半分も、同じようにしてみたらどうなるでしょう。

私たちは祖先がいなければ、ここに存在していません。
いまの自分と、ここにたどりつくまでの自分を合体!

作者の想像力は、
火を使うことをおぼえた時代にまでさかのぼってしまいました。



はるかな進化の過程を
ユーモアのセンスと知的好奇心で、
一枚の絵に押し込んでいます。

作者は、2011年の夏、
アメリカのサマーキャンプに参加しました。
東日本大震災からまだ数カ月。
世界中から、pray for japan という声が寄せられているときでした。

日本という国を、いやでも外側から眺めざるをえない。
そんな経験が、このアルバムの裏表紙になっています。



イメージの語り口が洗練されているので、
幼稚園の子どもでも、あっ、半分の顔がおもしろーい、
とすぐに反応してくれます。

高校生なら、日の丸のデザイン的な処理がかっこいい、
といってくれるでしょう。
日の丸をレイアウトするのは、図形が単純なだけにむずかしいのですが、
とても上手にアレンジしています。

表紙では半分だけだった顔。
残りの半分は、これからの自分がつくりだしていくんだ・・。

少年らしいユーモアと含羞のむこうに、
作者の心の声をきっと聞き取っていただけることでしょう。

いつの日か、この日の丸のなかに、
人格をもって完成された作者の顔が入ってくれるはずです。



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秘密基地

ここで見たことは、絶対にほかではしゃべらないでください。さもないと・・・。
はっ、ハイ、わかりました。
それでは、今からご案内したします。くれぐれも・・。



あっ、ロケットが発射されたところですね。
白い雲のまんなかを突き抜けている!

われわれは、ロケットの姿を、瞬時に消すという技術を開発しました。
ロケットの姿を消してしまえば、打ち上げたことは敵にはわかりません。
それを、今からごらんにいれます。



あっ、ロケットが見えない!

黒い影は、人工的につくりだした特殊装置です。
あの影でおおうと、どんなレーダーでもロケットの存在は発見できません。
ロケットそのものが、異次元に突入してしまうのです。

すっごーい!



気にいっていただけたようで光栄です。

それで、ロケットはどこに行くんですか?

今回、はじめて人間をのせて、それを確かめてみることになりました。
おめでとうございます。あなたがみごとに、その選考に勝ち抜き、
特別隊員として、あのロケットに乗ることになりました。

ひえっ~! そ、そんなこと、き、きいてませんッ。



「飛び出す絵」からは、こんな物語がいくつも生まれてきます。

絵を描いて切り抜いて、ピンセットでつまんで、ボンドではりつけて・・・・
手作業というたっぷりとした時間が、子どもたちの想像力を
刺激するからなのでしょう。

くねくねとさせたモールの先端には、かわいらしい小さなロケットが、
あっちを向いたりこっちを向いたり。

人間がつくりだした機能的なデザインの美しさに、
いきいきと反応しているのがわかります。
作者は小学5年生の男子。

「飛び出す絵」の世界は、
それぞれがめざす大きな世界への窓。
感受性のさびついてしまった大人こそ、
「飛び出す絵」のなかに飛び込んでみる必要がありそうです。

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熊五郎のゆめ

造形作品 絵本づくり 



絵本をひらくと、登場人物の紹介があります。

あっ!



気がついちゃいました?
くまごろう、になっていない!

でもこの表情を見ていると、ま、それもいいか、
なんて思ってしまいます。
よくあること、よくあること。
こういうのんきなキャラクターなんです。

お相手はこちら。



ちょっとバカ?
でも、読んでいくと、この言い方のなかに愛情がこもっていることがわかります。
通算160回めのかくれんぼがこの物語。
ここまでいちいちつきあってあげた熊五郎もえらい!

絵の下に文章を書く欄をつくって、夏休みの絵日記ふう。
そのせいか、なんだかほのぼのとした味わいがあります。



ゆめはゆめでも、熊五郎のゆめはこわーいゆめ・・・あくむ。



下で待ちかまえているのは針の山。
な、なんてこと!

この絵本にはじつはもうひとり、登場人物がいます。



あくむの場面では、雲の陰にかくれて見えません。
でもまた最後にはにこにこと顔を出し、おばかさんたちを見守っています。
なにもしゃべらないふつうの太陽、というのがいいじゃありませんか。

この太陽が何を表わしているのか、
熊五郎も鳥丸も、もうちょっと大きくなればわかることでしょう。



サンマとあめを手にもって大満足の熊五郎。

なんだかにくめないやつなんだよね。
そんなふうに思わせてしまうところ、絵本としては大成功です。

日記ふうの絵本ですが、ひょっとしてこの物語は事実をもとにしている?
作者には弟がいるし・・・。
そんな気がしてきてしまいました。

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